B・N・W 青春の黄昏的な
公開
2023-01-05 07:17
秋。臨時バ場整備のためトレーニングが早く終わるbnw

申し合わせた訳でもなく、教室で自然と集まった。

先に来ていたn。寝不足気味で教室でうたた寝しそうだった。

そこに来るw b。

w「あー!タイシン、ここにいたんだぁー!」

n「うるさっ、何?」

b「これでメンツが揃ったな」

n「は?」

w「みんなでババ抜きしよーよ!」 



n「で、なんでババ抜きなわけ?」

b「うむ、私とチケットでやっていたところ、結局のところ一対一の運勝負になってしまってな」n(当たり前じゃん…)

w「で、タイシンも一緒にやって、3人でやったら面白いかなーって!」

n「…ふーん、じゃあ負けた奴は罰ゲームね」

w「ええっ!?何するの?!」

n「1抜けたやつが決める」

b「面白そうだ。全力で行かせてもらう…!」

n「ババ抜きに全力なんてあんの?」

…ババ抜き進み…

w「タイシンとハヤヒデはさ、考えたことある?」

n「…何を?」

w「もし、アタシ達がウマ娘じゃなかったら、何をしてたか」

n「は?どういう風の吹き回し?」

b「おそらく先週見た映画の影響だろう。普通の人間が、ウマ娘の中に混じって、G1勝利を目指すようなストーリーだったはずだ」

w「アタシはね!きっと何か体を動かすスポーツをやってたと思う!」「ハヤヒデは?」

B「私の場合は… どうだろうな。ウマ娘出なかった人生… 考えたことが無いわけでは無いが…

研究者か…あるいはブライアンの夢を支えるなどの道もあったかもしれないな。

あくまで仮定の話だが」

w「タイシンは?!」

n「アタシは――」

n(アタシは…どうなんだろう。
この二人と違って、アタシにはレースしかない。
得意なコトと言えば、ゲームと家事くらい…

ウマ娘でない人生…。)


N「アタシは…

ウマ娘じゃないなら、アタシじゃない…かな」

w「!」「そっかぁ!タイシンは本当に走ることが好きなんだね!」

B「…(小さく笑う)」

n「そんなのみんな同じでしょ」

B「さて、盛り上がってるとこ悪いが、上がりのようだ。」

w「ええー?!早いよハヤヒデ!」

n「まじ…?」